心を形にする大切さ
三善堂さんから学ぶお詫びの心
先日、私たちは大切なお客様に対し、伝票の売上数量を1000と書くべきところを誤って10000書き、それを納品してしまったのです。幸い、お客様からは怒りや非難の言葉はいただかず、むしろ笑って指摘してくれました。
私たちはその瞬間、大きなミスを犯してしまったことに気づきました。もし誰も気づかずにそのまま通していたら、お客様には約10万円もの損失を与えてしまっていたでしょう。
そこで、私たちは迅速に対処することを決断しました。翌日、浅草で人気のかりんとうを手配し、お客様のもとへお届けしました。「これはお詫びの心を形にしてお持ちしました」と伝えながら、深くお詫び申し上げました。お客様からは驚きと感謝の表情が広がりました。私たちの素早い対応と心のこもったお詫びに、お客様は喜んでくれました。そして私たちは、再度このようなミスが起こらないようにすることを約束しました。
ところで他の会社で同じようなミスがあった場合どうなりますか?と尋ねると、彼らはただ謝り、伝票を修正するだけの場合がほとんどだと仰っていました。私たちの会社では常に「感動の心」「喜びの心」「感謝の心」「お詫びの心」を形にすることを心がけています。それは、言葉だけでなく行動にも現れるものです。心からのお詫びと感謝の気持ちを形にすることで、お客様との絆を深めることができるのです。
浅草に三善堂さんという仏壇仏具屋さんがあります。店内には仏教の教えである「心は形を求め 形は心をすすめる」という素敵な言葉が飾られています。私は幼い頃から、この言葉が素晴らしいと感じ、実践してきました。
私たちの会社は、お客様との信頼関係を大切にし、ミスを犯した場合でも真摯に向き合い、迅速な対応を心掛けています。
株式会社フレックス 代表取締役 大原寛一